東日本大震災の被災地二重ローン問題とキャッシングについて
福島の原発事故では比較的に状態のよい家でも、放射能の影響で住むことができ
なくなりました。
避難勧告を無視しても、インフラが整っていませんし実際住むことはできません。
そして家が津波で流されたり、完全に倒壊した人などはもうそこでは生活できま
せんね。
災害系の保険でもほとんどカバーできないのが現状なので、結局は住宅ローンは
まるまる残ることになります。
それに加えて新しい住まいのローンが加わることで、二重ローン問題が発生します。
そういっても、よほどの資産家で別の場所に担保価値のある資産でもなければ、
新しいローンなど組むことはできないので、ほとんどは最初の住宅ローンと新しい
住居費の負担の問題になります。
ほとんどの人は仮設住宅以外では、賃貸物件に住むことになりますが、実情は厳しい
ものです。
プロミスなどの即日キャッシングなどを利用する人も多い位なので、将来的に現在の
ローンを返済して、新しい住宅を建てるというのは至難の業でしょう。
平日はもちろん土日まで働いて、頑張って借入金の返済をしてもとても間に合い
ません。
この問題は震災直後から新聞やニュースでも、さかんに取り上げられていいました。
私もテレビのニュースで、二重ローン問題に悩む男性のインタビューを見たことが
あります。
でも国が被災ローン減免制度を施行したのは、平成23年8月からなので、いくらなんでも
遅すぎました。
数万件の応募があると見込まれていたのが、今でも千件弱しか申込みがありません。
これでは全体の被災者からみると、意味がありませんね。
巨額の復興予算を、本来こういう住宅関連に使用しなければいけません。
衣食住の中でも、一番お金が掛かる部分ですからね。
報じられている情報によると、バラマキで意味のない公共事業や必要性のない業者に
予算が使われているようです。
今からでもせめて新しい住居の賃貸費用位は、一定額の補助金を出すなどしないと、
さらに消費者金融などのキャシングが増加するなどの問題が起きるでしょう。
もう今からだと、二重ローンの問題を解決するのは難しいかもしれませんが、少しでも
被災者の生活が良くなるようにしていかなければなりません。
そのためにも徹底的に復興予算などの資金の流れの明確化、実効性のある目的に予算を
組む、などの政策が大事になってくると思います。